Caldera

Caldera

Audio-Visual Work
2019

2019年8月21日に開催された、第22回日本電子音楽協会定期演奏会に向けて制作された音響映像作。

演奏会の会場となったりゅーとぴあ能楽堂の形状から、カルデラの地形を連想したことが着想となりました。カルデラの底から沸き上がるような、雄大で混沌とした自然界のエネルギーのようなものを、音と映像で表現することがこの作品の目的です。

制作には、音楽・マルチメディア用のプログラミングソフトウェアであるMaxを使用。素数や数列、アトラクタといった数学的な概念を取り入れ、音と映像の最終的な構築をアルゴリズムに委ねることで、恣意的な創作から一定の距離を置き、"人智の及ばない世界"を表現しようと試みています。一方、音や映像の基本要素には正弦波やドットなどのシンプルな素材を使用。また、演奏会のフォーマットとなった6.1chからなる音響と、それに同期して動く映像によって、"流れ"そのものがより際立つように構成されています。

Caldera
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